【BL小説】ぬらりひょんの孫

□朝起きると。 【リク首】
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台所へ戻ろうと首無がすっと立ち上がると、同じタイミングで襖が開き、黒田坊が顔を出した。
いつにもまして小柄な首無を見下ろす。


「おはよう、黒田坊」
「おはよう首無・・・一晩経ってもまだ効いているのか。しかし首無ではあまり変わらんから面白くなかったな」


その言葉に首無が一瞬自分の胸に目を落とすと、黒田坊は意地悪そうにくすりと笑って首無の肩を叩いた。
その光景にリクオは、何故かかちんときて。


「黒、首無いじめないでよ」


その真剣さに、二人がきょとんとした表情で振り向く。


「リクオ様?」


はっとして慌て出すリクオ。


「ありがとうございます」


微笑む首無に、リクオは顔を赤くさせて俯いた。









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朝起きたら。













《おまけ》




「いってらっしゃいませ、リクオ様!」
「い、いってきます」


いつも通りだがいつもとは違う、首無に玄関で見送られて、リクオはまたも照れながら家を出た。






















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