nov4

□no music no life
1ページ/1ページ






音楽に興味のない人が居ることは分かっていますがやはりそんな人を目の前にすると不思議な生物を見ているようです。ヨホホ、そんな難しいこと考えずにとにかく歌いましょうよ。あ…、音楽好きじゃないんですよね、すみません…。

「好きじゃないんじゃなくって、興味がないんだってば」
「それはそれでまた不思議です。嫌いでもないということは音楽に関心がまったくないと言うことですから」
「だからそう言ってんじゃん」
「ヨホホ、あなたは面白い方だ」
「いや君の理解能力が低いだけですからね」
「私はルンバー海賊団の音楽家兼剣士、これでも興味はございませんか」
「こんな裏路地にある酒屋なんかじゃ海賊じゃないほうが珍しいんでね」
「ヨホホ!それじゃあ歌いましょう!」

目の前でわけが分からないと苦笑する若店長さん、まあそんなに堅いこと考えずに歌いましょう騒ぎましょう、音楽は国境も人も超えるんですよ、ヨホホ!おや酒がもう切れそうらしいです、キャプテン!船から持ってきたらどうでしょう音楽も酒もなけりゃ宴は出来やしませんよヨホホ!ぎゃあ〜店長さんが怒られた!どうやら騒ぎすぎたようです今夜は大人しく退散いたしましょう。あ、パンツ見せてもらってよろしいですか。はい、調子にのりましたすんません…。

「ログはどれくらいでたまるんでしょう」
「君、それ普通初日で聞く質問だからね」
「パンツ見せてもらうのに必死でした」
「それ犯罪だからね」
「パンツ見せてもよろしいでしょうか」
「死ね」
「ヨホホ!今日もとにかく歌いましょう!それ店長さんも」
「ざけんなパンツ馬鹿」

ログは5日でたまりました。しかしここは大変海賊が住みやすい場所ですねヨーキ船長、わはは!皆ブルックがあそこの店長気に入ったってよ!、ちょっとあなた止めなさいよハズカチイ!
でも私たちはラブーンのためにも早くグランドラインを一周しなければならないのですね、今夜はあそこのピアノもない酒場で宴をしてから出航しましょう、そうしましょう、ヨホホ!今夜もやってきましたよ店長さん!
あ、あれ…今夜は定休日…?そんなばなな…。

「月の第2金曜日はうちは休みだからね」
「私たちは明日出航するんです、お別れの宴をさせていただきたいんです」
「あそ、よそ当たってくださいね、私はもう眠いので寝ます」

音楽に興味のない人間はとても不思議で理解しがたいです。それでもあなた酒場にピアノの1つ置くのが常識でしょ〜、歌にとってピアノがないとイマイチ盛り上がらないじゃないですか、え?私に関係ない?ヨホホ、その通りなんですけどね!まあ取りあえずお別れの宴くらいはあなたも参加してくださいね、私たちが好きな歌を今夜くらいは一緒に歌ってくださいよ。え〜家から一歩も出る気ないですよこの人、ちょ、定休日だからって寝て過ごすことないでしょう!海賊に別れはつきものですよ、だからこうして騒いですごすんです。ヨホホ!歌いましょう。いや別れと思ってるのは君たちだけってそんな…温度差激しっ!酒場こそ出会いと別れはつきものですね、そんないちいちかまってられませんものね、ヨホホ、それでも最後に別れの曲をルンバー海賊団から!え…、それもいいから早く寝かせろって…?はい、すんません、でも楽しかったですよ、おいしいご飯とお酒をありがとう!

ラブーンのように仲間じゃない私たちのように陽気じゃない歌も好きじゃないそれにしても最後にせめてデュエットくらいしたかったですね、ビンクス〜のさ〜けを〜、ちょ、泣いてませんよ船長、こら止めなさいよ船員に伝えるのハズカチイ!ぐすっ、はい、また会いにいけば良いですよね。辛気臭いですねとにかく歌いましょうか泣く子も黙るルンバー海賊団!

ヨホホホ〜ホ〜ホホホ〜!

だから泣いてねえってこらああああ!


08_0725 小松様

 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ