機械世界

□強がり
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いつものようにからかって笑って毒舌吐いて毎日を過ごせばいい
そう思っていたのに

夜になるとどうしても怖い

夜になると、思い出す
02が朝いなくなった日の事を
あの日起きてれば02は家出なんてしなくてすんだのかもしれない
俺のせいで…
ステイメンにも辛かったと思う
だから長男として俺は支えたかった
不安にさせたくなかった だけなんだよ?

『ガンダムさーん!今日も一緒に雑談しませんかー!』

「いいよー!」

夜、いつものようにガンダムの元に行く01
片手にお菓子を持っている
ガンダムはコタツからお出迎え
01もコタツに入りガンダムと雑談を始める
夜はいつもこうなのだ
ガンダムと話しをしたりすることで夜を過ごす
当然02と03にばれない様に静かに家を抜け出す
何回か02にはバレたけど…
それでも夜は怖いからこうやって雑談をする
ガンダムがいないときはデスサイズのところへ行く

何故、02や03に言わないのか
迷惑をかけたくない
ただそれだけだった
普段はからかっているがそれ以上の事はしない
心配も迷惑もかけたくない

「…?01どうしたの?」

『え?』

「辛そうだよ?」

『…そんな事ないですよガンダムさんー、モテませんよ?』

「…前言撤回」

『酷い』

「…それは冗談で…とりあえず今日は帰ったほうがいいかもよ?辛いなら家で早く寝たほうがいいって」

『え、でも』

「絶対そうしたほうがいいって」

『…』

半場無理やり追い返される
01は一時ドアの前で立っていたがポツリと息を吐くと家に向かって歩きだす
現在時刻は夜中の1時
最悪に嫌な時間である
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