機械世界

□触れさせない
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気づかぬうちに、日が経っていた気がする
フメツは青い空を眺めている
ただ眺めているだけだった
軽装備で、他の装備は下の木にひっかけている
フメツの表情は何処か苦しそうだった

忘れていたい記憶
否、無理にでも忘れさせていた記憶が夢のせいで一瞬にしてよみがえる

なんて面倒な事か…

『……勝負、ふっかけてこよう!!』

そお言うとフメツは飛び降り地面に着地する
そして駆け出す
今日は誰と勝負しようか
そればかり考えている

しかしそんな考えをよそに脳裏では記憶が蘇ってきている

どんな記憶?
それはフメツは絶対に語らない
何故?

話そうとすると体が拒絶するからだ
喉が焼けるように熱くなり言葉が発せ無くなる
体が硬直し目の前が真っ白になる
その時
誰かに触れられれば拒絶する

誰もが敵になる
それが怖い

そして知った
暴走の恐ろしさ
真っ赤な戦場、裏切り

ここまでして勝ちたかった?
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