機械世界

□会って 抗って 聞こえなくて
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劉備達は山道を歩いていた
まだ日差しが強く蒸し暑い
そんな道を劉備・張飛・関羽は汗だくで歩く

「暑い…」

ポツリと呟いたのは張飛
額に青筋が浮かんでいる
劉備はまたか、と言うかのように目を細める
関羽も諦めたような表情だ

「暑い暑い暑い!!!何時になったら村に着くんだよ!!?」

爆発したように言う張飛に劉備ははぁ、と一回ため息を吐く
暑いのは張飛だけではない
劉備や関羽だって十分暑い
しかし今は耐えている
暑い暑いと言っても涼しくなるわけではない
なら耐えるしかないのだ

「張飛…」

これ以上暑いという言葉を聞くだけで苛々が溜まる
劉備は声を低くし張飛を威嚇する
そもそも三人は村を目指している
何故?
それはその村に噂がたっていたからだ

《辻斬りらしき者に襲われる村人が増えた》

その噂は劉備達の耳まで届いた
だから今、長い山道を歩き続けその噂のある村に向かっているのだ
今は昼
調度日が真上に来ている
ジリジリと焼かれる地面
歩いているだけでも汗が滲む

「ちょっと休憩するか?」

「する!!」

即効で休憩と言う言葉に食いつく張飛にもはや苦笑しかもれない
劉備達はそこらへんの木陰に身をおく
日が当たらないところへ
ふぅ、と一息つくと劉備は風にあたってくると言ってそこらへんを歩き出す

途中でガサガサと音が聞こえる
劉備は何だろうと思い少し警戒する
すると、茂みから出てきたのは血だらけのMSだった
かなりの出血量に劉備は驚き固まる
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