機械世界

□いつから?
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いつからかお前をライバルとしてではなく、想い人となるようになった
手合わせをすればお前に見とれ
休憩すればお前を見ている
言葉を交わすだけでも心臓が高鳴り顔が熱くなる

認めてしまえばすんなりとその答えは自分の胸の中へと入る


ゴットとまた手合わせをする
相変わらず技のキレが凄い、と思う
しかし己だって負けてはいない
ゴットを越す
そして守る
それくらい強くなりたい

「ゴット」

名を呼ぶ
するとゴットを構えるのをやめ、どうした?と首を傾げる
ナタクはゴットに手を伸ばす
ソッと頬に触れる

『…?ナタク…?』

行動の意味が分かってないゴットにナタクは少し笑う
こおいうしぐささえも可愛いと思える己は重症かもしれないな
しかし可愛いのだから…仕方ないだろ?

「お前は正義か?」

問う
何時か聞いた問いを繰り返す

『そうだ』

答えはすぐに返される
真っ直ぐ見返される瞳に見とれてしまう
あぁ、どうして…

「俺が正義だ」

ニッと笑い答えるナタクにゴットは何処か可笑しそうに笑う
そして何時ものように手合わせを始める

何時からだろうか?
この気持ちに気づいたのは??
気づいたときにはもう

好きだった

愛しくて
愛しくて
どうしても手に入れたい

これは正義じゃない?
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