機械世界

□必要です
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朝から珍しい訪問者が来ていた
別に呼んだ訳ではない
朝飯を食べていたらインターホンが鳴ったのだ
誰だろうか?と思いドアをあけるとにらみ合いをしている二人が立っていた
そして今、何故か無言で俺の家のソファーに座っている
なんだこの奇妙な光景

『んで?何しに来たんだ??勝負か?』

「ち、違う!!!」

「……」

『はぁ…?』

来た目的が勝負じゃないなら何なのだろうか
家の主、フメツは目を細める
そしてソファーに座っている二人組み、デスティニーとヘビーアームズ

『なら、何しに来たんだよ?』

そう言えばデスティニーは言葉が詰まる
別に理由があって来た訳ではない
ただ、会いたかったから
ヘビーアームズだって同じ理由だった

『…まぁ、いいけどよぉ…。とりあえずゆっくりしていけよ!』

ニッコリと笑い言うと二人の頬が赤く染まる
?と思い見ていると二人は顔をそらす
何なんだ?
俺嫌われてる?
そう思い苦笑しているフメツ
ハッキリ言うとデスティニーとヘビーアームズは心臓バクバクなって余裕がないです
いや、マジで

「フ、フメツ…」

『?』

「あのよぉ…好きな奴とかいるか??」

『へぁ?』

突然聞かれた質問にフメツは首を傾げる
どおいう流れでそうなったのか分からない
ヘビーアームズを見てみると何処か興味ありげな表情だ
これは逃げられない

『好きな奴かぁ…いやいねぇな。大体俺は勝負が好きだし…そんなの興味ねぇな』

ガーンッ
答えると二人は絶望した顔になっている
え???
現状の意味が分からずまた首を傾げるフメツにデスティニーはガックリとうなだれている
ヘビーアームズについてはもう放心状態
これはどうすればいいのだろうか?

『え?ちょっ、どうした??』

心配するように言うフメツ
デスティニーはフメツを見る
そして固まる
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