機械世界

□黒い奴と白い奴
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『なんで笑ってるの?俺スゲェ不機嫌なんだけど?』

「別にいつもの通りだよ?01が不機嫌なのはいつもの通りじゃん」

『殴っていい?』

「痛いのは嫌だなぁ〜」

『なら蹴っていいよな?』

「駄目」

『いいじゃん、てか帰ってくれる?ニンジン見たくないんだけど?」

01はドアに力をこめて閉めようとする。
しかし、デスサイズの力もあって簡単には閉められない。
苛々は積もるばかりだ…。
デスサイズはう〜んと少し考えるといいことを思いついたのだろうか?
先ほどより笑顔になる。

『…何その笑顔…』

「ん?いやぁ?ねぇ、それよりさ01?」

『な、なんだよ?』

「いいこと思いついたんだけどさぁ…?」

『…』

嫌な予感しかしないのは気のせいにしたい…;
いや、できれば気のせいであってほしい!!

「そんなにニンジン嫌いならさぁ…俺が克服させてやるよ♪」

『は?へ?!』

一瞬
01の視界が回転する。
デスサイズに抱き上げられてると気づくのに少し時間がかかってしまった。
デスサイズがもっていたニンジンが玄関に散らばり大きな音を立てる。
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