機械世界
□君は何処ですか？
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02が行きそうなところを01は片っ端から行く
しかし何処行ってもいない、会えない
｢02…！！」
純粋に弟が心配だった
性格が少しあれだったが家族の一人
心配しないわけない
｢何処､何処…？！02！！！！！！」
瞳に涙が溜まってくる
普段泣かないが何故か今日に限って涙腺が脆い
走り疲れてきた
だけど走るのをやめない
息が上がり苦しくなってくる
そんなことよりも
弟の事が心配で胸が潰れそうだった
何処？
何処？？
何処―――――……
叫んだ、苦しかった
どんなに探し回ってもいない
何処にもいない
涙が零れ、地面に落ちる
とうとう、最後の場所を回った
そして いなかった
ポロリと大きな雫が流れた
とぼとぼと家に帰り玄関にｶﾞｯｸﾘと崩れる
｢…家出…」
それしか思いつかなかった
それか愛想をつかされたか…
どちらにしてももう帰ってこない
そんな気がした……
｢…ｽﾃｲﾒﾝに何て言えばいいのさ…」
言い訳とか考えて嘘つくの…辛いの知ってるじゃないか…
なんでそんなに平然とできるの？
ねぇ､何が駄目だったの？？
出て行くなら自分で言えばいいのに
ｽﾃｲﾒﾝに
弟だからって何でも許されると思ってるの？
俺は兄だから苦しくないと思ってるの？
何でも大丈夫だと思ったの？？
ねぇ､俺も生きてるんだよ…？