機械世界

□強がり
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足取りが重くなる
家が近くなれば近くなるほど歩くスピードが落ちる

(あーぁ、嫌だなぁ…このままデスサイズさんのところに行こうかなぁ…でも流石に寝てるだろうし…)

ブツブツ考えながら家に帰る
片手にガンダムと食べるはずだったお菓子を持って
そして最悪だと思った
玄関の明かりがついているのだ
これはどうやら02が起きているらしい

(参ったなぁ…)

どうやら今回は気づかれたらしい
これは大きな雷が落ちるな
01はかなり諦め状態で玄関のドアに手をかける

バキィッ!

開けた瞬間殴られた
物凄く痛い
だけど何時ものように笑って言う

『サっちゃん痛いよー』

「貴様!今何時だと!!!!」

『何時だろうねー』

「っっっ!!!!!」

また殴りそうなので01はヒョイと02をかわして家に上がる

『子供は早く寝なさい!』

「お前がそれ言うのかよ?!」

『嫌、俺子供じゃないし』

「……」

喧嘩するのは何回目だっけ?
あぁ、また迷惑かけた…
今度はもっとバレないように…

それでもこう話してる間、夜は過ぎていくからいい
少しでも夜の時間を縮めたい

部屋に入ると真っ黒だった
それはそうだ
明かりをつけようと探していたら02が怒ってるのがよくつたわってくる
何故か後ろでドス黒いオーラが放出されている
カルシウム足りないなら牛乳飲めばいいのに
いや、そおいう問題ではない
電気をつけてテーブルにお菓子を置く
コタツの電気をつけ、むぐりこむ

「!おい!そこで寝るのか?!」

『何処で寝ようと俺の勝手ですぅー』

「っ!!」

そう言って顔だけだしていた01は完全にコタツの中へと入ってしまう
流石に02は呆れたのかもう知らん!と言うと部屋を出て行く
襖が閉まる音がした
時計の針が静寂をわずかに揺るがす
01はコタツの中でうずくまっている
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