機械世界
□強がり
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怖い
怖い、寂しい
夜がとても長くて怖い
もしまた誰かいなくなったら
02が家出したときみたいに…ステイメンも02もまた出て行ったら…
その後さえも追えないかもしれない
待つしか出来ない
探しても見つからない
じゃあ、待つしかないじゃないか
こんな駄目な長男でごめんな
役に立たなくてごめんな
それでも二人を支えたいから今ここにいるのに
迷惑ばかり…かけてるなぁ
駄目だな俺……
『…ごめ…んな…』
夜は怖いなぁ
早く朝が来ないかなぁ…
そうすればまたいつものようにできるから…
だから
瞬間
誰かに腕を引かれる
勢いでコタツから引きずり出される
『 え 』
一瞬の事で何がなんだか分からない
ただ分かるのは誰かの腕の中ということだけ…
「馬鹿野朗…っ」
『…02?』
顔を上げれば02が苦しそうな表情だった
瞬間、01の顔から血の気が引く
また、何か自分はしてしまったのだろうか?
01の中で焦りが生まれる
どうすればいいのだろうか
先ほどまで怒っていたはず…
それにさっき…部屋に戻ったはずじゃ…