機械世界

□怪談話はお好き?
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瞬間
部屋が一瞬にして暗くなる
それでもフメツの怪談話は続く
暗闇のせいで恐怖が倍増する
パタリ
誰かがまた倒れた音がする
マークUだった

「ご、め…デスサイズさん」

「え?」

「落ちる」

パタリ
01が気絶した
デスサイズは気絶した01を抱きしめる
あぁ、これ以上聞いたらきっと自分も気絶するな
そう思うデスサイズ

フッとフメツが話しを止める
デスサイズは首をかしげる

「…フメツ?」

名を呼ぶが返事はない
どうしたのだろう
この静けさがまた恐怖を煽る
デスサイズの頬を冷や汗が流れていく

誰かが畳を歩いている
今ここで気絶してないのはデスサイズとフメツのみ
しかしデスサイズは立ってもいないし歩いてもいない
01を抱きしめているだけだ
じゃあ、フメツが?
これがまた大きな恐怖を生み出す
デスサイズの鼓動が早く脈打つ

誰かが目の前に止まった

ジィッと見られている感じがする
しかし暗くて見えない
しかし誰かは目の前にいる
フメツなのだろうか?
そう思いデスサイズはまたフメツを呼ぶ

「フメツ…?」

その名を呼んだのが最後だった
デスサイズは静かに意識を飛ばした…
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