機械世界―弐―

□愛を受け止めて
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愛しい人の後姿を見つけた
仕事帰りだったので
酷く嬉しかった
これが奇跡ってやつかな?

「01〜♪」

『?!』

後ろから抱き着けば驚いたようで転びそうになる
そんな01の体をささえる
デスサイズはニッコリと笑いながら01を抱きしめる

『…えーと…どおいう状況??』

苦笑しながらデスサイズに聞く01
デスサイズはまたニッコリしながら01の額にキスをする
それに驚く01の頬をほんのり赤くなっている

「どうした?赤くなってるぜ?」

確信犯のデスサイズ
01はデスサイズをジロリを睨みつける

『誰のせいだよ…//』

「俺のせい?」

『…//』

黙ってしまった01
悔しそうに眉間にしわを寄せる
言い返せない
デスサイズは強く01を抱きしめる

「01からはキスねぇの?」

そう聞けば一瞬にして赤くなる顔
そんな01にデスサイズは問いかける
しねぇの?

意地悪そうな顔で

『〜〜〜〜///!!』

反発しようかしまいか01は悩む

デスサイズと01は付き合っている
つなり
恋仲なのだ
そんな2人だが…
デスサイズが01に甘えたりするのはよくある光景だが
01から甘えてくるなど一回もない
キスも抱きしめるのも
デスサイズからでしかない

「な、キス」

ズイッと顔を近づける
抱きしめられていて後ずさりもできない
おまけに腰に手を添えられている
完全に逃げ道がない01
真っ赤な顔でデスサイズを見ている

『キ…キスは…その…嫌だ…///』

「え」

『好きだけど…その…恥ずかしい…///』

「……っ…」

今度はデスサイズが顔を赤くする番だった
何だこの破壊力は
化け物か!?
化け物なのかぁああ?!
デスサイズは必死に理性と格闘している

「01…//」

『何…//?』

今だに顔を赤くしている01にデスサイズは顔を隠す
愛しいと思う気持ちが漏れ出す
愛しくて愛しくて
デスサイズは01を強く抱きしめる

「もう…俺お前の事大好き…///」

『…俺もだよ//』

ポツリと呟いた01の声にデスサイズは笑みがこぼれる
決して素直じゃない恋人に
また一つキスを送る
すると
今度は01から
デスサイズの額へとキスが送られた

「っっ///?!え//?!」

『…バァーカ、油断しすぎな//』

意地悪そうな笑みを浮かべながら言う01
いつのまにかデスサイズの腕の中から抜け出している
デスサイズは顔が真っ赤なまま01を見ている

『置いていくぜー?』

「ちょっ、待てって///!」

急いで後を追いかけるデスサイズ
その表情は
とても嬉しそうだった



END
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