機械世界―弐―
□愛を受け止めて
1ページ/2ページ
愛しい人の後姿を見つけた
仕事帰りだったので
酷く嬉しかった
これが奇跡ってやつかな?
「01〜♪」
『?!』
後ろから抱き着けば驚いたようで転びそうになる
そんな01の体をささえる
デスサイズはニッコリと笑いながら01を抱きしめる
『…えーと…どおいう状況??』
苦笑しながらデスサイズに聞く01
デスサイズはまたニッコリしながら01の額にキスをする
それに驚く01の頬をほんのり赤くなっている
「どうした?赤くなってるぜ?」
確信犯のデスサイズ
01はデスサイズをジロリを睨みつける
『誰のせいだよ…//』
「俺のせい?」
『…//』
黙ってしまった01
悔しそうに眉間にしわを寄せる
言い返せない
デスサイズは強く01を抱きしめる
「01からはキスねぇの?」
そう聞けば一瞬にして赤くなる顔
そんな01にデスサイズは問いかける
しねぇの?
と
意地悪そうな顔で
『〜〜〜〜///!!』
反発しようかしまいか01は悩む
デスサイズと01は付き合っている
つなり
恋仲なのだ
そんな2人だが…
デスサイズが01に甘えたりするのはよくある光景だが
01から甘えてくるなど一回もない
キスも抱きしめるのも
デスサイズからでしかない
「な、キス」
ズイッと顔を近づける
抱きしめられていて後ずさりもできない
おまけに腰に手を添えられている
完全に逃げ道がない01
真っ赤な顔でデスサイズを見ている
『キ…キスは…その…嫌だ…///』
「え」
『好きだけど…その…恥ずかしい…///』
「……っ…」
今度はデスサイズが顔を赤くする番だった
何だこの破壊力は
化け物か!?
化け物なのかぁああ?!
デスサイズは必死に理性と格闘している
「01…//」
『何…//?』
今だに顔を赤くしている01にデスサイズは顔を隠す
愛しいと思う気持ちが漏れ出す
愛しくて愛しくて
デスサイズは01を強く抱きしめる
「もう…俺お前の事大好き…///」
『…俺もだよ//』
ポツリと呟いた01の声にデスサイズは笑みがこぼれる
決して素直じゃない恋人に
また一つキスを送る
すると
今度は01から
デスサイズの額へとキスが送られた
「っっ///?!え//?!」
『…バァーカ、油断しすぎな//』
意地悪そうな笑みを浮かべながら言う01
いつのまにかデスサイズの腕の中から抜け出している
デスサイズは顔が真っ赤なまま01を見ている
『置いていくぜー?』
「ちょっ、待てって///!」
急いで後を追いかけるデスサイズ
その表情は
とても嬉しそうだった
END