音速世界
□なんて愚かなんだろう…
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「…。クラウン、何やってんだ?」
クラウンは一瞬ビクッと反応すると後ろを振り向く。
「ソニック…」
振り向くとそこには青いハリネズミ、ソニック・ザ・ヘッジホッグが立っていた。
「何やってんだよ?」
「お前には関係ない。どっか行け。邪魔」
クラウンは相変わらず毒舌である。
「邪魔って…; 何やってんだってきいただけでなんで邪魔なんて言われなきゃいけないんだよ?ひどくないか??」
「うるさい。マジうるさい。死ねバカヤロウ。禿」
「狽ィ前ひどすぎるだろう!!さっきよりひどい言われようだな!!」
「うるさい。」
クラウンはソニックなど気にせずジッとなにかを見ている。
「…醜いな」
「?醜い??」
「うん。なんて人間は愚かなんだろう。まぁ、俺も人の事言えないが…。ソニック、俺は自分を愚かだと思う」
「?なんでだ?」
ソニックはクラウンにきく。
「だってさ、俺は口だけでなにもやっていない。だから愚かだって…」
「…じゃあ…皆愚かさ」
ソニックはクラウンの横に座る。
「?なんでだ?」
「さぁ?それは自分で考えな。」
「はぁ?!意味わかんねぇ!!」
クラウンはソニックに言う。
「俺が教えたってそれが本当の答えになるとは限らない。だろ?」
「…確かに…」
「だから答えは自分で見つけろってことさ。」
ソニックはクラウンに笑いかける。
それにつられてクラウンも笑う。
あぁ、なんて愚かなんだろう…
騙している俺も、騙されているやつも…
なんて愚かなんだろう…
愚かなのは俺だけでいいのに…
END