機械世界

□黒い奴と白い奴
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ある晴れた日
死神ことデスサイズが01の家に訪れる。

『…嫌がらせ?』

「全然」

最初は開けたドアを閉めようと思った。
しかし、閉めかけたドアの隙間にデスサイズは足を引っ掛け閉められないようにしている。
そして、何故ドアを閉めようかと思ったのかというと…

『じゃあなんでそんなにニンジンもってる訳?』

「おすそ分け」

『ただの嫌がらせじゃん』

01は嫌そうな顔をする。
そう、デスサイズが01にもってきたのはニンジン…
01がもっとも嫌いとするニンジンをデスサイズは両手いっぱい持って来たのだ。
しかも満面の笑みで…
大体、01のニンジン嫌いはコロニー全域に渡って知られている。
それほど01はニンジン嫌いだ。
そんなものをいっぱいおすそ分けされても嫌がらせにしか感じられない。

「サンドロックが家庭菜園にはまってねぇ〜、それでニンジン作りすぎたからおすそ分けに来たんだ♪」

『だからなんでニンジン?他にもキャベツとかジャガイモとかあるじゃんか』

「残念だけど‘たまたま’ニンジンしかなかったんだ」

『なんでたまたまのところだけ強調して言ってるの?』

01の声は不機嫌そのものだ。
なるべくニンジンを見ないようにしている。
デスサイズは何故かいつものように笑顔だ。
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