機械世界

□君の燃える心に
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三璃紗から遥か南方
糞暑いこの地に一人の漢が足を運んでいた。
その名は劉備ガンダム
汗を流しながら歩き続ける。
そして何故劉備がこの地に一人足を運んだのかというと…

『劉備殿』

「!猛獲!」

大きな木の下に待っていたのは阿修羅王・猛獲ガンダムだった。
そして劉備が汗水ながしてこの地に足を運んだのもこれが理由である。

『劉備殿、どうしてこちらに?何か用でも…?』

「いや、用は…まぁ、あると言えばあるけど…」

『…?まぁ、ゆっくりしていくといいさ』

猛獲は気の下で瞳を閉じる。
どうやら日陰で涼んでいるらしい。
劉備も猛獲の横に腰を下ろす。
猛獲はキョトンとした顔で劉備が何故横に座ったのか分からず、しかり理由を聞くのも何故か変だと思い瞳をまた閉じる。
涼しい風が吹きぬけ、日陰の外では暑い太陽の日が地面を木を森を照らしている。
劉備はジッと猛獲を見ている。
猛獲は疲れていたのだろうか、それとも涼しい風が心地よいのだろうか規則正しい寝息が聞こえる。

「…」

何処か幼さの残る顔
これで阿修羅王なのだから驚きだ
それに祝融という美しい奥方もいる
猛獲は幸せもの
劉備はそう一人で思う
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