宝物

□残忍と白銀と死神
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―上空・夜―
あぁ、今日も月が綺麗だ…
ヴァーチェ王国ではめったに月は見られない…魔法で消えてるからな
今、私がいるのは友人がいるブリティス王国の近く
此処はとても素晴らしい月が見える

私の光は哀れな黒い光…貴方は悲劇の名だけど、白く白銀のような光

…此処まで来たし、ちょっとトラヂェディを驚かせようか
そう思いモロクは羽を広げ飛ぶ

途中で二つの影を見つけた
此処は上空人はいないはず…
ん?よく見ると一人はトラヂェディ、そしてもう一人見知らぬMS

声をかけようとしたが止める
あんなに楽しそうなトラヂェディは珍しい

だから…
と思った瞬間
「君ー何やってんの?」
と声がした

後ろを振る向くともう一人のMSが私に笑って話しかけてきた
トラヂェディはそのMSの言葉で私がいると解ったみたいだ

白銀「モロク!どうしてお前が」

残忍「いえ…あの…近くまで来たので寄って行こうとしたら此処に…」

死神「へー君、モロクって言うんだ、俺クルーエル!死神だよ」

残忍「は…始めまして」

死神「え?モロクもしかして人見知り?」

残忍「い…いえ…そんなことは…(チラ」
モロクはトラヂェディの方を見てアイコンタクトした「この人はいったい…」と言う目で
それを見てトラヂェディは「あー…」と
思った

白銀「モロク、気にするなこういう奴だから」

残忍「は…はぁ…」

死神「そう言えばさ―モロクは流れ星に何の願いをかけるの?」

残忍「え?」

白銀「あー、さっきまでクルーエルが流れ星を見してくれたんだ」

残忍「そうなんですか」

死神「で?何のお願いするの?」

残忍「願い…」
私の願いは…もう二度と叶えれない…
でも…それでも願うなら…私は昔に…

残忍「…秘密です」

死神「えーモロクまで?」

白銀「普通そんなもんだ、てかお前はどうなんだよ」

死神「二人が秘密なら俺も秘密だ」

白銀「なんだよそれ…」
とトラヂェディは呆れ顔で言う
それを隣で見ているモロク
ちょっと羨ましい
そう思った
自分も昔はこんなんだったよなー…
でも誰に対してだったけ?それは思い出せない
でも懐かしい思い

白銀「そうだ、モロクもう夜は遅いし城に泊れよ」

残忍「え…でも」

死神「俺もモロクともっと話したいし、泊ってけよ」

残忍「…じゃあお言葉に甘えて…」
その夜三人はとても面白い夜だったそうだ…






吸血「…死神…か…」
その光景を水晶で見ている吸血鬼

END
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