捧げ物

□記憶に縛られて見えないよ
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フメツは今日、桜丸と遊んでいた
と、言っても半分は桜丸の03の可愛さについて語られるという遊びなのか分からない状況だった
しかしフメツは何も言わない
ただ聞いておぉー…とか頷いたりしている
時々フメツも言ったりすぐがすぐに桜丸の話しで埋め尽くされる

『桜丸は武器とか興味ねぇのか??』

「?武器…んー…いんやウチはあんま興味あらへんわ」

『そおうか?武器ってスゲェ魅力あると思うけどなぁ…うーん…』

「そがん事より03くんやろ!!メッサめんこいわぁ〜〜!」

『さっきからそればっかだな桜丸は』

少し苦笑したように言うフメツに桜丸はまだ03の可愛さについて語る
もう本書けるよ……
そんな話をしている二人
そこにマークUとゼータがくる

『?マークU、お前なんで黒くなってんだよ??』

「それがよぉ、さっき水ぶっかけられて…」

『あぁ、そう言えばお前のカラーは水溶性だったな』

そおいうフメツの表情は明るい
しかし桜丸の様子が変だった
いつもなら元気に挨拶でもするのに何故か顔色が青い
それどころか震えている
何故?
疑問が頭の中で右往左往している

『すまねぇマークU、ゼータ。俺ら用事あるからさ』

「そうなのか??すまねぇな引き止めて」

「僕らも行くとするよ……」

『あぁ!んじゃ、後で勝負しような!!』

「望むところだ!!」

そう言いながら二人と別れる
今だに横で震えている桜丸の背をフメツはさする
大丈夫だ、何もない
そういいながら
一応こおいう事にはあまり慣れていないフメツ
少し戸惑っている

『どうした?』

「……」

『…無理にとは言わない、話せるなら話してくれないか?そうしないと…俺は何をすればいいか分からない』

桜丸はフメツを見る
瞳が揺らぎ何かを語ってくる
しかしそれはフメツには分からない
何故?
心は読めないのだ、分かりやしない
所詮はただの他人…
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