捧げ物

□一歩前に出たとしてもその前には壁がある
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桜丸とフメツはいつものように楽しげに話している
この間、03と01がお見舞いに来てくれたらしい
そこで03に手作りの折鶴を桜丸は貰ったみたいだ
かなり嬉しかったみたいだ
桜丸はずっとニコニコしながら言っている

「ほんまめんこかったわぁ〜!!今回の事でウチがいつどんな事で死んでまうか解らんって事がよう分かったわぁ…」

『そ、そうか』

半分呆れ気味のフメツは持っているお茶を飲み込む
桜丸はまだ嬉しそうに語っているが、いきなり真剣な表情になる
フメツは不思議に思ったのか首を傾げ桜丸を見る
そして告げた言葉…

「そこでや…ウチ、明日03くんに告白するで!!」

ブゥウウッ!!!
飲んでいたお茶を一気に噴出すフメツ
桜丸は汚いわぁ!!と言って絶叫している

『おま…?!一応言うけど03はまだ幼稚園児だぞ?!しかも男だし?!!』

そう言えば桜丸はキッとフメツを見返す

「そんなん分かっとるわ!あんな、フメツはん?愛に歳の差も性別も関係あらへんのや。大切なんは好きっちゅー気持ちやろ?」

堂々と、しかもドヤ顔で言う桜丸
いや、お前それは犯罪に近いんじゃ…
そんな事を自信に満ちた顔で言われてフメツはもはや苦笑しか出来ない
これは何を言ってもきかないだろうし…

『まぁ、精々頑張るんだな……』

「おん!フフフッ…03くん待っててぇなぁ…、明日がウチと03くんの運命の日やでぇ〜…!」

不気味に笑う桜丸
それを見て若干引くフメツ
かなり失礼であるが今の桜丸はまるで悪魔
怖いぞ

明日が不安だ…
そう思うフメツであった
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