捧げ物

□迷い犬と…
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蝉の声は
いつからかしなくなった
風も少しずつ涼しくなり、いつしか回りには秋が渡ってきていた
皆死んでもうたんや…
桜丸はフッとそう思う
一見切なそうに思っている桜丸だが

03をストーカーしながら思うものではないと思う

もう外見どころか中身さえも変態になりつつある
これは誰かが撲殺しないと駄目なのだろうか?((
多分いつまでもストーカーをするだろう

公園でVガンダムとサッカーをして遊んでいる03
それを見て鼻息が荒い桜丸はもう本当に危ない
変態だ

「あぁ、めんこいわぁあ!!!球蹴んのがぎこちなくてめんこいわぁああ!!!あ、アカン、ウチの顔が鼻血でレッドカードに…!!!!」


もうコロニーから除外したほうがいいのだろうかこの変態は
いや変態以上
それどころかいるだけで空気を汚すような…
と、いいすぎた
そんな事よりも桜丸はデジカメを取り出そうとする

「写真におさめんといかんなぁ〜♪」

そお言いながら…

「ワンワン!!」

「え?わん…?っ?!」

振り返ればそこには一匹の犬が…
桜丸は少し驚く

「ちょっ、何やねん?!!」

桜丸の周りを嬉しそうに尻尾を振りながらうろついている
それをどう思ったかしらないが桜丸は犬を足で追い払おうとする
なんと言うか…
虐待なのかこれは((

「あ!犬だ!!可愛い〜!」

犬の存在に気づいた03は駆けてくる
笑顔で…
犬を抱え込み、抱きしめる
それさえも桜丸は鼻息を荒く…

しかしそれよりもストーカーがばれてないか桜丸は気になった
もしばれていたら……

「あ、桜丸お兄ちゃん!!」

……
どうやら気づかれてなかったらしい
チッ((
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