書斎壱
□Prologue
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闇。
辺り一面闇一色。
ただ己のみの存在を感じている。
けれど決して寒くも怖くもない。
むしろ新しく息づくような…暖かい腕に抱かれている感覚。
強く呼ばれた気がして目を開ければ、一筋の光から何かが聞こえる。
「―――ろ。――――――――――きろ」
ああ、覚醒する。
それは、はじまりのコエ
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