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□eps.2 L
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「私は、Lです。」
白いシーツの中から現れたのは少し変わった
綺麗な顔の少年だった。
黒いサラサラの髪の毛、
不健康ともいえる真っ白な肌。
右手を唇にあてがい、左手をポケットにつっこんで立っていた。
身長は私よりずいぶん高く見えるが
ひどい猫背なため、その目線は私と同じ位の高さだ。
その目が私を、見る。
大きな黒目。
まるで吸い込まれてしまいそうな、そんな・・・。
彼が私の手をとってくれたあの日から
ずっと。
Lは私の側にいてくれる。
いつも私の手をひいてくれる優しい L。