main

□eps.8 彼女の気持ち
1ページ/3ページ



「マキア、泣かないでください。」


Lを困らせるつもりなんかないのに、

止まらない。


「だって、Lが。」


あなたは、優しいのに。

誰より。

伝わらないのが・・・悔しくてたまらないの。


「いいんです。よくあることです。」


やめて、L。貴方がそんなことを言うのも悲しいの。




先ほどモニターに映し出された半狂乱の中年男性の言葉が胸を刺す。


(お前等が!娘を)

被害者の遺族は時にやり場のない怒りを、憤りを

(殺した!!)

ぶつける。

理不尽だと頭では分かってはいても。

(何もできずに!!娘を!)

耳が、痛い。

(放せ!指揮をとっていた奴はどこにいる!?)

ここでモニターが切り替わる。

突然の現場でのアクシデントを察したワタリがそうした。

相手は猟奇的な連続殺人犯。
私ぐらいの年の少女が誘拐後、未だ逃走中の犯人に
殺害されてしまった。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ