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□以心伝心
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※スカイピアを出た後の話です。

○月×日

天候は晴れ。
風も弱く、現状が続けば次の島まであと数日かかりそう。
食糧のストックはまだあるから問題ないけど、
メリー号の損傷が大きいのが気がかりね。
今日は船底に小さな穴があるのをウソップが見つけて
すぐに塞いだわ。
船体ももうボロボロだから、早くきちんと直さないと。
メリーの修理にはかなりの費用がかかると思うけど、
今は空島の黄金があるからそれはクリアできる。
ざっと見積もって3億ベリーはあるかしら。
これだけあれば、余ったお金で内装も豪華にできそう!
あいつらに無駄遣いさせないようにしなくっちゃ。
でもお金はあっても大きな換金所と造船所がなければ意味ないわ。
次の島に期待ね!


「よしっ!書き終わった!」
気が付くと、もう外は白み始めている。
ナミは着替えて、ロビンを起こさないように女部屋を出た。
甲板に出ると、きのうとは違って帆船にはちょうどよい風が吹いていた。
「んんっ、いい風!」

「ようナミ!早いなぁ。」
突然呼ばれて振り返ると、そこにはウソップの姿。
「あんたこそ早いじゃない。どうしたの?」
「いや、ちょっと眠れなくてよぉ。」
「ふ〜ん、何々考え事?あっ、あのお嬢さんのこととか?」
「ばっ、カヤのことじゃねぇよ!メリーのことだ!」
「え、そうなの!?」
からかったつもりが、意外にもウソップと同じことを考えていたことに
驚くナミ。

「あはは、なぁ〜んだ。私たちって考えること同じなのね。」
「な〜に笑ってんだよ!まぁ、お前とはこの船で唯一感覚が似てると
思ってたがな。」
「それもそうね♪でも大丈夫、メリーはきちんと直してもらうから。
それまでウソップ、修理おねがいね!」
「おぅ!まかせとけ!!」
パシッ
小気味のいい音が響く。

(大丈夫、あともう少し運んであげるからね)

「ん?なんかいったか?」
「えっ、ううん。それよりそろそろ皆起きるんじゃない?」
「そうだな!サンジも起きてるだろうし、キッチンいってみようぜ」
「そうね!」
そして二人は甲板をあとにした。

穏やかな朝。7人を乗せて、今日も船は進む。

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