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□Hate or Like?
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※2年後の話です。

シャボンディ諸島に向かう九蛇海賊団の船上で、
ハンコックは懸命にルフィの船出の準備に
取り掛かっていた。
(今日はルフィが2年ぶりに仲間と再会する日。
 手抜かりがあってはならぬ。)
ルフィと彼の仲間のための弁当や、
タオルや歯ブラシをリュックにつめていく。

大方荷物ができたところで、ハンコックは船首にいる
ルフィを呼んだ。
「ルフィ、こっちへ来てはくれぬか。」
「ん?どうした、ハンコック?」
名前を呼ばれて、倒れそうになるハンコック。
「おっとあぶねぇ。」
間一髪、ルフィが後ろから受け止めた。
「大丈夫か?」
「!!!」
(だ、大丈夫ではない・・・ルフィが近すぎる)
ルフィに抱き留められて半ば放心状態に陥る。
気が付くと、そのまま肩をつかまれ回されて、
ハンコックとルフィは向かい合わせになっていた。
「で、どうしたんだ?」
「う、うむ。これからしばらくそなたと会えなくなる前に
 聞いておきたいことがあるのじゃ。」
「おぉいいぞ!何だ?」
「・・・ルフィ、そなたはもうわらわのことが嫌いではないか?」
それを聞いて、突如声を出して笑うルフィ。
「なぜ笑うのじゃ!わらわは前にそなたに『むかつく』と言われたこと、
 いまだに気にしておるというのに!」
「ああ悪ぃ悪ぃ!でも、あれはもう忘れてくれ。」
「・・・ならば、もう嫌いでもないし、むかつきもしないのか?」
「ああ!嫌いっていうか、お前のこと好きだからな!」
「へ?」

「やれやれ、あの男は。私にもあんな頃があったニョう。」
「ニョン婆さま、お顔がすごくゆるんでるんですが。」

(好きと言われた・・・もしやこれが告白!?(ばーん))

――恋する乙女に幸運あれ――

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