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□鈍いアイツ
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食後のひととき、唐突にロビンが言った。

ロ「ねえルフィ、あなた自分がモテるという自覚はあるの?」
ル「なんだそりゃ?モテるってなんだ?」
ウ「そこからかよっ!」
ロ「そうね、いろいろな人から好かれるということよ。」
ル「ふーん、ならわかんねぇ。」
フ「というと?」
ル「だって俺、お前らが俺のこと好きでついてきてくれてるとは思うけど、言われたことねぇし。」
サ「ったく、何贅沢なこと言ってやがんだ。そういうのは感じ取るもんだろうが。」
ブ「そうですよルフィさん。それに好意の表し方は人それぞれです。
 言葉にしなくても、ただ黙って一緒にいることが愛情表現の方もいますよ。」
ゾ「あ゛?それは俺にけんか売ってんのか?」
ブ「ヨホホホ、とんでもない。」
ナ「はいはい、バカはほっときましょ。」
ゾ「何だと!」
ル「おいおい、けんかすんなよ!」
ゾ「お前も鈍いんだよ!」
ロ「でも、いつまでもはっきり言わない方にも問題があるわ。」

ギクリ
ゾロとナミとサンジが反応した。

チ「俺は言えるぞ!ルフィ、大好きだからな!」
ル「おおっ、ありがとチョッパー!俺うれしいぞ!」
ぎゅーっと抱きつくルフィとチョッパー。
フ「アウッ!おめぇらラブラブだな!」
ブ「ヨホホホ、かわいいですねー。」
ロ「ほら、いいの?」
ウ「ロビンお前、結構おせっかいだったんだな。」
ゾ「…。」
ナ「…。」
サ「…。」

その後、ルフィ争奪戦が激化したことは言うまでもない。

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