□believe
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   believe


Saidサンジ

今まで思ってもいなかった
一人の女性に愛されたいとは…






「んナ〜ミさ〜ん、んロ〜ビンちゅわ〜んどこにいるんだい?」

今日もサニー号はいつものようゆっくりと進んでいる。


あの事件が起こるまでは…


「コックさん。ここよ」
ロビンは読んでいた本を閉じてサンジを呼んだ


「今日のデザートは甘さ控えめガトーショコラです」
くるくると回りながら、ロビンへとケーキを渡した。


「フフ ありがとう」
そして
閉じていた本を読もうとした時

「ロビンちゃん、ナミさんがどこにいるか知ってる??」


「ごめんなさい。
わからないわ」


サンジはありがとうとロビンに告げると、ナミを探して倉庫の近くに来ていた。


すると、


「っあ………やっ」
倉庫の中からか細い女の声が聞こえてきた。





「……あっ………っん」





その声はサンジが今まで探し続けたナミの声であった。



しかし

倉庫の扉を開くわけにもいかず
呆然と扉の前に立っていた。




サンジは、たいそうな女好きではあるが、ナミを恋愛感情として愛していたのだ。





「今のは…ナミさんの…」



倉庫の中から床が音を立てていた。



「…っん………フィ………………ル……フィ………………………外…に聞……こえちゃ……」




相手はすぐにわかった。


我等が船長
モンキー・D・ルフィ
であった。






サンジは複雑な気持ちであった…









その日
サンジは悩んでいた…


「クソコックが……いっちょ前に悩み事かぁ?」
トレーニングを終えたゾロがいつものように喧嘩ごしに言った。




「ん……わりぃ」
突っ掛からないサンジをみて船員全員がどよめいた。


「サンジ具合が悪いのか??」チョッパーがサンジに近寄り声をかけた。




「気色悪………クソコック飯はまだなのか?」
ゾロは機嫌悪そうに聞いた。


「ん……あぁ出来てる」



サンジがご飯の準備をしようと立ち上がると…「バンっ」扉が勢いよく開いた。

そこには
ルフィと顔を真っ赤にしたナミの姿があった。





「みんな聞いてくれ、
今日からナミはおれのもんだ!!!!!」




「「「はぁ??」」」



突然のことに
船員達は様々な疑問を二人にぶつけた。






「お前らいつから…」
ウソップは恐る恐る聞いた。




「今日の昼からだ」
ルフィは自信満々と話した。






サンジは立ち上がり
大きな声で質問した。






「…………ナミさん
君は今幸せかい??」







すると、
ナミは、とても照れくさそうに「とっても幸せよ」と笑いながら答えた。







「っおい……ルフィ
お前ナミさん泣かしたら
 俺が一生許さないからな」 




「 当たり前だ。」



ナミはルフィの横で本当に幸せそうな顔で笑っていた。






サンジは
ナミのその顔を見れてとても満足だった、



彼女の心から喜ぶその顔をみるだけで……


「よーし
今夜は宴だぁ〜」





サニー号からは1日中笑い声が絶え間無く続いていた……。


   END

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