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□第六叫・首なしライダーの追走
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「新しい依頼ですか?」
黒蜜はテーブルを拭く手を止めて愛実に向き直った。
「あぁ、場所は東京都23区全域。内容は今巷を騒がせている連続首なし殺人事件の解決。」
愛実はカフェ飾る花を花瓶に生けながらそう言った。
「…それは、警察の仕事なのではないですか?」
黒蜜が苦笑する。
「その通りだ。」
愛実が作業の手を止め、近くに置いてあった紙を黒蜜に見えるようにつきだした。
「今回の依頼は警察からだ。」
第六叫・首なしライダーの追走