小説

□『bloom* 』  ★
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来年もその先もずっと貴女とこうしていられたらいいな。



■■■



今日はホワイトデー。師叔が僕に気持ちを伝えてくれた日から、もう1ヵ月が過ぎたのだ。結婚する前もしてからも、恥ずかしがって決して口にしてくれなかった『好き』という言葉をあの日だけは言ってくれた。
つまりあの日から1度も聞いていないのだが。

恥ずかしがりやな師叔のことだから仕方ないんだ。



でも僕には不満なことが1つ。

それは、昼も夜も必要以上に触れさせてくれないことにある。

二人で何気なく過ごしていて、僕から軽くキスをすると、師叔はそれを目を閉じて受けてくれる。
舌を絡ませてみても、ぎこちないながらも僕に答えてくれる。


が、それ以上は絶対に許してくれないのだ!!

それもここ最近ずっと。
キスをしていてそれを首筋に移せば、途端に師叔は僕を引きはがす。

「気分が優れない」

とか、

「今はそんな気になれない」

とか。色んな理由で僕を拒む。



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