小説
□『蒼い鳥』 ★◆
1ページ/117ページ
蒼い鳥が飛ぶような
晴れた綺麗な日です。
…‥…‥…‥…‥…‥
『師叔……
貴方のことが好きです』
『何よりも誰よりも
貴方のことが』
突然の楊ぜんの告白。
「む゛〜〜〜〜〜〜」
今は一人廊下に居る太公望。一見何事もないような顔をしているが、内心かなり動揺していた。
何で!?
楊ぜんが!!!
わしを!?!
「ぬ゛ぁ゛―――っ」
そんなバカなことがあるのか!?
「あ゛―――〜〜〜」
太公望は言葉にならない心の声を思い切り吐きつつ、頭を抱えて悩む。
「どう反応してよいか分からぬ……むぅ」
そりゃ…嫌いといったらそうではないが…
あやつにはわしよりも他の女どもの方が似合うではないか…。
悶々と考えつつも
太公望は廊下を歩く。ただ、行き先も決めずにひたすら。
何かをしていないと
落ち着かないのだ。