小説
□swore eternal love◆
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「何を言っておるのだ!?」
「何って聞いたままだと思いますけど」
情事の後の気怠い怠惰感の中
うとうとと眠りに落ちようとしていた太公望は
楊ぜんの突然の一言で一瞬にして目が覚めた。
「お主のーーーーー!!!!!」
「ハイ?」
ガバっと横たえていた体を起こし、そのせいでかかっていた白いシーツが離れ、少し幼い、それでも綺麗な太公望の体が何の迷いもなく晒された。
「師叔、そんな格好で何も羽織らないでいると風邪ひいちゃいますよ?ほら、これ着てください」
ハイ。と差し出されたのは楊ぜんのシャツ。
太公望はそれを思い切り払いのけた。
「要らぬ!話を逸らすな!!!」
「え?要らないって…。もう一回するつもりですか?」
「違う!!自分のを着るから良いのだ!!!」
噛み合っているようで、全然噛み合っていない会話。
太公望は大きな声で否定を口にしているが、
完全に楊ぜんのペースにハマっている。
頭に血が昇りすぎて
太公望はそのことに気付いていない。
そんな彼女を見て、楊ぜんは会話を元に戻した。