小説
□チョコレィト。
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キッチンに続くリビングで
師叔は起きたままの姿で
どかりとソファに座っている。
起きたまま…。
つまり全裸なのだが。
僕はちらりと視線だけを向けて
声をかける。
「すぅす〜、服着てくださいよ〜」
「…」
「すーすってばっ」
「…お主のせいで体がだるくて動かしたくないのだ。
お主が着せろ」
それだけ言うとプイ。
とそっぽをむいてしまう。
先ほどからずっとこの調子だ。
「今、目放せないんですよ〜。
師叔がホットチョコレート飲みたいっていったんじゃないですか」
そりゃ、確かに、昨日はいつもより
激しくしてしまったけれど…。
僕は昨夜のことを思い出し、
少し顔を赤らめながら言った。