□『火神君の事が好きだった赤司君が逆行した話(思慕と思惑)』
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赤司は学業全般──芸術を含む全教科──において隙がない。

《前》に得意教科は全教科だと明言しただけあって、ただ試験の結果が良いと言うだけではなく、きちんと理解した上で知識として蓄えられているのだ。

そんな地盤を持つものだから、本来なら有り得ない二周目体験中という赤司に追随出来る中学生なんているはずがない。
必死に食い下がろうとしている緑間にはズルをしているようで申し訳ないが、仕方のない事なので勘弁してほしい。
《前》ほど勝利に固執してはいないが、ワザと負けるのも違う気がするし、何より緑間自身そんな形での勝利を望んではいないだろう。

ところで。
実は学業に関して《前》と違うところが一つだけある。


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