Pandora Hearts

□WORLDs END UMBRELLA
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「えりおっとおにいちゃーん!!!」

「あそんであそんでーっ!!!」

フィアナの家に暮らす幼い子供たち。
エリオットは何故か子供に好かれやすい。

「うわっ、ちょ、寄るな!!っぶら下がるなぁっ!!」

叫びながらも決して子供を振り払わない。

「エリオットもってもてー」

冷やかせば顔を真っ赤にしてふざけるなっ!!!と言い返してくる。

以前なら子供なんて苦手だった。
側に寄られるのも嫌だったのに…

「あ!!」

突然声を上げるエリオット。

「なに?」

本から顔を上げる。

「やっと笑ったな。」

「は?」

慌てて頬を押さえる。

「りーおおにいちゃんわらったー!!」

「すげぇ、はじめて見た!!!」

わらわらと子供が寄ってくる。

「…え?」

笑った?
僕が?人前で?

今まで、笑顔なんてろくに浮かべたことなかった。
ましてや人の前でなんて…

「りーおおにいちゃーん!!!」

「おにいちゃんもいっしょにあそぼーよー!!」

駆け寄ってくる子供たち。
閉じた世界に、たくさんの人たち。
なのになんでだろ…
心地好い…

「なぁ、リーオ。」

子供たちが部屋に戻り、静かになった図書室。
珍しく控え
めなエリオットの声。

「?」

顔を上げれば、真っ赤な顔。

「お前、俺の従者にならないか?」

………
…え?

「んだよっ一回で聞き取れっ!!!だからっ!!俺の従者になれっつったんだよっ!!!!」

真っ直ぐ差し出された手。

あぁ、
僕…

「え、やだ。」

「え?」

拍子抜けしたかのように呆然とするエリオット。

「…でもまぁ…」

ゆっくりと立ち上がる。

「ナイトレイ家の蔵書には興味があるかなぁ…」

不安そうなエリオットの顔。
そっと覗き込む。

「だから」

僕ね
エリオット。

「いいよ、主人(マスター)」

君となら愛せる気がしたんだ。
ー異質に満ちた僕の世界を

【WorldendUmbrella】

傘から飛び出して、
君の手を取ろう。


☆あとがき

こんにちは、作者です♪
今回はエリリオです!
この曲聞いた時ポーンと沸いたイメージで書きなぐった作品ですw
二人の出会いの場面辺りをかなり自己編集やらかしながら書いたのですが、なんていうか…この先の結末を知ってると二人の仲良さそうな姿が切なくて…

というわけで今回はふつーの友情ものになっちまいました←
相変わらずの文才の無さをお
許しくださいぃぃぃっっm(__)m

ではでは☆

2012.4.7
綺咲。
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