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□認識
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そして約束の土曜日。午後7時に俺たちは智鈴の最寄駅に集合した。
駅前のコンビニに寄って買い出しを済ませ、智鈴の家に向かう。
「さあ、着いたよ。」
「おじゃましまーす。」
玄関から中に入ると、智鈴の部屋はキッチンからなにからとてもきれいにされていて、まさに理想的な女の子の部屋だった。
「わあ、このプラスチックカーテンかわいい!このテーブルも、この座椅子もいいね!あっ、このハートのクッションも素敵!」
雅がしきりに感心するのも無理はない。
「そんなにほめられると嬉しいな。まあ、皆適当に座って。」
促されるまま、皆テーブルの周りに腰を下ろす。そして各々適当に酒を選ぶと、秀が乾杯の音頭を取った。
「じゃあ皆持った?よし、では今日は梅雨のイライラを吹き飛ばすぞ!かんぱーい!」
「かんぱーい!!」
ゴクゴクゴク
「っはあー、うめぇ!」
「雅ー、飲んでる?」
「うん、このほろよいおいしいよ!」
「どれどれ、ほんとだグレープおいしい!」
そうして酒はどんどんなくなっていき、ジャンケンに負けた俺と雅は買い出しに行くことになった。

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