世界革命(World Revolution)

□4.穴の元凶と赤い男
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私達が向かった先は古きに渡り良くありそうな屋敷だ。

外には【杉本】とかかれた立て札がかいている。


“トントン”


「ボスーいるー?」


と、ノックして叫ぶ。

因みにボスはあだ名で。
本当は杉本悸鈴という私の友達だよ。


すると戸が開き、中から迷彩柄の頭巾を被った17,8歳の少年がでてくる。

彼はボスの護衛忍者で、猿飛偉助っていう、

猿飛佐助の子孫だとかなんだとか…。

因みに彼は妖怪。覚と…えーっと、あと何かの妖怪。


「あれー?京子ちゃんたちどうしたの?…って、何その生き物!?魔物!?」

「ボスに用事だよー」

「僕のペットですよー」

「悸鈴ちゃんいるー?」

「ちょっと邪魔すんでー」

「あ、ま、まってー!」


偉助君に構いなく家の中へと入る私たちに偉助君は汗を垂らしながら呆れていた気がする。


部屋の中は広く、綺麗だ。


「……ん?お前らなんでいんだ?」


と、ボスが出てきた。
今は和服を着ていてこの家の中にあっている。


「きー先輩、このムーアちゃんと会話して色々穴とかの情報を聞きたいんですが」


と、千郷君は魔物を撫でながら言う。

……名前つけたのか…しかもムーアちゃんて…。


ボスを見れば頬を赤くして口元を隠していた。

それに気付いたメグがすかさず「どうした?」とニヨニヨしながら聞く。


「な、なんでも!……それよりそいつは魔物か…ちょっと待ってろ…」


と、ボスはムーアちゃんに近づいておでこをこっつんする。


暫くしてムーアちゃんから離れ私たちを見る。



「……こいつ、突然現れた穴におっこちてしまったらしいぞ」

「え?」

「最近魔物の中でも良くあるらしいんだ。穴が現れて落っこちる奴。」


ボスが言うには。


魔物たちは穴に落ち、見知らない人に銃刀を向けられてやったりしたらしい。
帰る方法もわからなくなる人が多く、大体があの西山に住んでたとか。

あと、ムーアちゃんはお父さんを探す為に穴に落ちたらしい。



 
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