世界革命(World Revolution)

□21.煉獄の赤
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父親はそれはそれは、死にたがる人だった。




――俺は、いつ死ねるのだろう…



それが口癖だった。




だが、俺らにとっては良い父親だった。




――此処に、家を建てよう。



――公園を作りたい?ああ、いいとも



――いってきなさい、友達のところへ





母親は、教える事は殆ど教えてくれた。


挨拶、礼儀、人との対応の仕方…色々と





何処で、間違えたのかは…今は言わない。



だが、間違えた。ということがわかる…。






「…し、と…だ」





また、鴉の声が聞こえる。




 
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