世界革命(World Revolution)
□30,化物と、白い人
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わたくし達は現在、ご主人様を探して1階を歩いています。
1時間48分ほど探しましたが、一向に見当たりません。に、ございます。
「すずちゃん…どこ行ったんだろう」
月咲様がそういい、今にも泣きそうなお顔をされていますので、わたくしはハンカチを渡しました。
「ご主人様は、ご無事です、きっと。それでなければわたくしは活動できていません」
そう言い、月咲様は「そ、そっか・・・」と言うと前を向き、立ち止まった。
「め、メイさん。か、隠れるよ」
そう言われ、近くの隠れる所に隠れるわたくしたち。
前に見えたのは、さっきの白い化物でございました。
ご主人様を何処へやったのかを問い出さなければ、と、身を乗り出せれば月咲様はわたくしを掴み首を横に振る。
わたくしはそのまま身を隠す事にした。
機械でも、これほどに悔しいと思うものでございます。
ご主人様を助けられずに…