世界革命(World Revolution)
□32.僕と君2
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あの子と出会ったのは丁度、こんな夏の日だった。
麦藁帽子を被って、父親と歩くあの子。
僕は君と出会って。
君に助けられた。
「………ありがとう」
「……へ?」
首を傾げて疑問符を浮かべるすずめに僕は「なんでもない」と、笑う。
少し、寂しいな…。
「ねえ、遊ぼう。トランプあるんだ」
トランプを出す。すずめは「いいですけど…」と、言う。
久しぶりの二人でのトランプ。
「それじゃあババ抜きでもしよっか」
とても、懐かしい。