世界革命(World Revolution)

□32.僕と君2
1ページ/4ページ

あの子と出会ったのは丁度、こんな夏の日だった。



麦藁帽子を被って、父親と歩くあの子。

僕は君と出会って。



君に助けられた。









「………ありがとう」

「……へ?」





首を傾げて疑問符を浮かべるすずめに僕は「なんでもない」と、笑う。

少し、寂しいな…。





「ねえ、遊ぼう。トランプあるんだ」





トランプを出す。すずめは「いいですけど…」と、言う。

久しぶりの二人でのトランプ。






「それじゃあババ抜きでもしよっか」






とても、懐かしい。







 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ