世界革命(World Revolution)
□0.プロローグ
1ページ/1ページ
想像主は何故七日で世界を作ったのだろう?
人は何故産まれ、生きて、死ぬのだろう?
アダムとイヴは何故禁断の果実を食べたのだろう?
色はなぜついているのだろう?
幼い男の子はそう思った。
彼は、人間の色をしているが服も描いたものも全て無彩色であった。
そんな彼は成長するとき、自らの屋敷に篭った。
彼は家柄のよい家族から産まれ、家族から穢らわしく思われた。
どうしてそうなったかは彼しか知らない。
彼は自分を話すのが上手でもなかった。
そんな彼は、独りぼっち。
自分の世界を創ろうとして魔法を使った。
どうして彼は魔法を使えるのかは彼しか知らない。
多分、彼が家族から穢らわしく思われたのはこれもあるのだろう……
彼は、モノクロの世界を創り、妻も、子供もできた。
ところどころとんでいるが、これが丁度いいのだ。
なにせ、彼しか、彼の人生はわからない。
彼が子供の一人に殺されたことも、彼の世界は果てたことも、彼は王子であったことも、子供たちが、別の場所へと移り住んだ事も
この話が始まる前触れにすぎないのだから。