世界革命(World Revolution)

□3.調査隊結成!
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「うわああああああ!!?」


「…うっわ…」


私とメグのあまりの叫び声に気付く千郷君たちも一緒に逃げ出した。


   狼って、速さ的にどれぐらい早いっけ…。


そう呟いてるつーちゃんの言葉に「おいおい…」と思いながら振りかえれば狼の姿がなかった。

立ち止まると紅葉君が「京ちゃん?」といいながら止る。


狼の姿はなかった。

何処にも見えなかった。


少し一息をつき、安心していた私たちはとりあえず逃げようとしたけど。

逃げる事なんてできなかったっぽい…。



「……うっわ」



千郷君が無表情の顔でとても嫌そうな声を出す。

周りを見れば他の魔物たちもいた。


どうやら周囲を囲まれたらしく逃げられない状態となったっぽい…。



「ど、どうする…!?」



慌てる私を背に紅葉君は近くの木を抱いた。



「ちょっと紅葉君なまけものの真似してもだ……え」



紅葉君は木を根っこごと引っ張り出した。


……そ、そうだった。こっちにはこんなにも頼もしいオカン鬼がついていたんだった…



「京ちゃんさっきオカンとか言わなかった?」

「イッテマセンヨー」


…怖いわ


「紅先輩。戦うつもりですか?」

「そうしないと解決しないんじゃないかな?」

「そ、そうだぜぇ!千郷!この中に皆の仇がいるかもしれないんだ!」


メグの一言でつーちゃんは頷き、持っている傘を開いた。

これがこの物語での最初の戦闘シーンとなる。






 
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