世界革命(World Revolution)

□4.穴の元凶と赤い男
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「…そうだったんですかー。ムーアちゃん」


千郷君はムーアちゃんの頬を撫でてそういう。

魔物にも魔物の事情があったらしい。

それから、穴が現れ、魔物がきても人々は受け入れるようにしていった。
つーちゃんは母の代わりにムーアちゃんを飼う事にしたらしく、千郷君もムーアちゃんも賛同したっぽい。


私たちは家に帰り。

また、いつもの生活を送る。


1週間が過ぎ、ある夜。私は夢を見た。



―――泣かなくて、いいよ。

―――さ!みんなで冒険ごっこだ!

―――京たちはヒーロー役、僕は悪役ね?じゃあヒーローごっこやろっか。

―――これ、くれるの?…ありが



「……」


目が覚めた。

いつもの風景が並ぶ。

あの夢は、大切な思い出。

私は、何か…予感がした。

いい予感か悪い予感かわからない予感。






「京ちゃん」

「…んぇ?」



紅葉君に突然話しかけられてハッとした。



「どうしたの?ご飯冷めちゃうよ?」

「う、うん。いただきまーす!」



今日は、何をしよう。

そうだ…。あそこに行こう。



 
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