世界革命(World Revolution)
□10.首を無くしたライダーさん
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夜。首無しライダーに出会うと呪われる。
なんて奇妙な都市伝説たてられた首無しライダーは現在N県からW県にきてまーす。
愛車も順調にガスケツせずにいる。
でも探し物は順調にはいかない…これも運命って奴か…。
道路を走っていると、『日照利町』ってかかれた標識が見えた。
W県に『日照利町』なんてあったのか…?
オレは首を傾げながらもその『日照利町』についた。
其処は不思議な感覚がしたさ。
オレの住んでたO府にも、人間じゃない奴はいるが…。
此処の奴らの殆どが人間じゃない。
まあ、オレももう人間じゃあないが…。
普段被ってるリスの被り物を被りなおし、また走ると、女の子に出会った。
「・・・」
「な、何ジロジロみてんの」
ロングヘアーの女の子にであいましたー“テテテーン♪”
どうやらこの町の子らしい。
うん、睨まれてる。早くホワイトボードださないと…ってリュックがさごそしたら余計睨まれた!!?
「……なにコイツ…」
「《ひどくね…?》」
ようやく見つけ出したホワイトボードに字を書き、見せれば女の子は驚いた。
「・・・喋れんの?」
「《え、あ、うんうん》」
うん、喋れないっちゃ喋れない。
でもそれは首がないからだよ〜〜〜☆
だなんて言えるか、女の子ひっくり返って泡吹くわ。
「…あ、自己紹介しようか?うち志野恩音っていうんだ」
「《オレは…》」
うん…名前どうしよう…。
えーっと、普通に黒神一心ってかいちゃう?
いや、でもオレ過去を捨てた男…(あ、なんかこれカッコイイ)
そう、名は捨てた…(あ、これもなんかカッコイイ)
そういやいつぞやか…『首無しライダーのフィル』なんて雑誌に取り上げられた記憶が…。
フィル。Fill。いっぱいにする。満たす。
確か英語でそういうのだったな…。
おしっ!
「《オレはフィル!よろしくなぁ!》」
心ではにかむが、実際オレの頭はリスだ。
表情の変わらないこのリス顔に。
「あ、うん!宜しくなぁー!」
って、元気いっぱいに笑んでくれた女の子。