世界革命(World Revolution)
□14.不穏な関係と祝福パーティー
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そう、先輩だ。
僕がずっとずっと憧れてた。
「ど、どうして先輩…」
「俺は元々此処に住んでんだぜ?いるのは当たり前だろ」
そう言って笑う先輩は僕の頭を撫でる。
ああ…変わらない温かさだ…。
「久しぶりだな。すずめ」
「は、はいぃ…」
すると先輩はメイを見る
「コイツは?」
「あ、えと。僕の…」
「わたくしご主人様の携帯のメイ。と、申します。に、ございます」
深くお辞儀をするメイに先輩は「ふぅん」と言う。
「…で、すずめ。お前引っ越したんじゃねぇのか?」
「あ、また…。戻ってきたんですよぉ」
微笑むと、先輩は一瞬だけ、寂しそうな顔をする。
すると突然腕を引かれた
「すずちゃん!こっち!」
京子ちゃんだった。
どうして僕を引っ張って行くのか分からず、僕はただ公園につれていかれた。
「ハァハァ……」
運動ド音痴の僕には走るのは危険な行為だったみたい…。