世界革命(World Revolution)
□18.鏡と子ども
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あれから暫くして、紅葉君が立ち止まった。
「どう、したの…?」
「……何か、聞こえる…」
僕の前にたち、耳をすませる紅葉君。
大きいなぁ……。
僕身長低いから羨ましいや……。
そう思ってると、紅葉君が「あそこ!!」と、大きな声で叫び、ある鏡に指を指した。
「Σはひっ!?…え…?」
其処には、二人がいて…。何か、戦ってるような感じだった。
「…こ、これ……」
「京子様と千郷様がピンチ。みたいにございますね」
「きょ。京ちゃん!ちっくん!!…Σふがっ!」
飛びこむように向こうにいった紅葉君だったけど。
前は鏡のようで顔面を強打したみたい……
「Σだ、だ…大丈夫…?」
「………いたい……」
「…。鏡、に、ございますね」
コツコツとノックするように叩くメイに、紅葉君は「そうみたい」と頷く。