短編

□少し昔のお話
2ページ/5ページ

被害者は人形屋敷に訪れた男。


男は人形屋敷に招かれ、時を過ごしていた。



それから、その男の行方が見当たらなくなったという。





「ほお…それで、行方を探して欲しいと?」

「いや…もういるんだ」

「…え?」





あずちの言葉にあとりは聞き返す。

行方を晦ましていた男は戻ってきた。

しかし、何かがおかしかった。圧倒的違いが…






「その男…人形になってきたんだ」

「人形…?」






話しが見えない。

どうしてその男は人形に?





「最初、アイツだった。だが…何も感情が無かった。人形だったんだ」





それから、川蝉は屋敷へと赴いた。

それをついていくようにあとりも行く。








ノックし、屋敷の中へと入る。

人形屋敷とだけあって人形が多い。





フランス人形に日本人形…

数多くの人形が並ぶ。





少し…





「嫌だな…」

「先生、どうしたので?」

「いや…。さて、屋敷の人を探そう」





屋敷の人を探し回る。


ドアが開いていたのだから誰かいるのだろう。そう思い探し回る。



だが、一向に見当たりはしなかった。






「おかしい…」




頭を悩ませる川蝉にあとりは




「もしかして、皆人形になったりとか?」





そんな事をいう。


馬鹿な事を言うな。と川蝉はあとりに言い、屋敷を歩く。






「いらっしゃいませ」





 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ