長編

□多神星アルビア《異世界を創造スキルで生き抜く》
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とりあえず現状を確認してみる事にした

俺は少し背の高い草が生い茂る地面に横たわっている

ソヨソヨと吹く風に揺れる草が頬を擽っていた


「擽ってぇ… 」


後ろに手を付き、むくりと上半身を起こして辺りをキョロキョロと見回し、自身の体を見下ろす

そして感じる微妙な違和感

俺の体…こんなに小さかったか??

記憶が無いからハッキリとは分からないが、どこか違う様な気がする

手は小さく、身体中を触ってみて分かったがコレは子供の身体だ


「いやいや、ありえないだろ!?」


立ち上がり頭を振るが、振ったところで現状が変わる訳では無い

当たり前だ


「俺は大人のはずだ…
いや、考えても記憶がないから絶対そうとは言い切れないけど…」

うん
体のことはこの際後で良い

今はこれからどうするかを考える


空を再度見上げると、先程まで煩かった鳥共はいつの間にか何処かへ飛んでいっていた

「姿を見ることは無かったな…まぁいっか」

太陽の傾きから考えて今はまだ朝方

寝転がっていた場所はどうやら森

いや、大木に蔦が絡んだり蒸し暑かったりしているからジャングルか…?


なんかココココッて猿の鳴き声が遠くから聞こえるし…うわ、ケモノくさっ


近くの踏み固められた地面には、爪の大きな肉食獣の足跡もある


「あれ、これ真面目にヤバくね?」


このまま日が暮れたら、デカい肉食獣がわんさか出てきそうである

こんな電気も無い、夜目も効かない場所で一夜を過ごす…?


いや、ムリムリ!!

ちょ、俺以外に誰かいない!?
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