FEEL

□不可思議な危険地帯!?
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「げっ!?俺、次の数学あたっちまうよ!!」

「そりゃやばいなぁ。数学の川野は出来なかったら最後まで廊下を立たされるからな」

うおぉぉーと頭を抱え込む秋人に高司は笑いながら言う

「他人事だと思いやがって!!」

「御名答、俺にとっちゃぁ他人事ですから。残念!!」


キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪


「ぎやぁぁぁ!!始まっちまった!!」

「煩いぞ御城。お前の声はデカイから外まで響いてるぞ」

数学教師の川野は、長四角の銀縁眼鏡を神経質そうな仕草でくいっと上げる

「授業を始める。今日はこのクラスで1番悪かった最高公約数をやる!」

げっ!やら、うわぁぁ・・などの非難の声があがる
もちろん秋人もそのうちの1人だ


終わった・・・もうこの世の終わりだ・・・


あははとカラ笑いを浮かべる
秋人の目がもう明後日の方向を見てしまっている
窓側の席の秋人は隣にあるカーテンに顔を埋めて、この世の終わり(あてられる順番)を待つしかない・・・ように思われた


コツっ


「えっ・・・?」

「おい、ここ開けろ」


長崎っ!?


窓の枠に足をかけて上の階から宙ぶらりんでぶら下っている長崎がいた
川野がプリントを取りに行っているので、慌てて中に招き入れる
クラスの連中は長崎の出現に目を丸くしていたが、何も見ていない、関係ないと言わんばかりに目をそむけている






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