FEEL
□不可思議な危険地帯!?
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「何やってんだよ!?というか、なんであんなところで逆さまになってぶら下がってんだよ!?」
「屋上で昼寝してたら、お前のうるさい声で目が覚めちまったんだよ」
ふあ〜と長崎は欠伸をする
「それは悪かったよ・・・でも叫ばずにはいられない心境なんだよ、今は」
「は?なんだよ」
ひょいっとノートを取り上げられる
少しの間なにかを考えていたようだった長崎は、興味を失ったように秋人にノートを返した
「なに?まさかお前こんなんもわかんねえの?」
「えっ・・・まさか、長崎答えがわかるのかっ!?」
「こんなもん楽勝だ」
ふんっと鼻で笑われて腹は立つが、背に腹は代えられない
「長崎頼むっ!やり方を教えてくれ!」
手を合わせてお願いすると、思いのほかあっさりと「いいぜ」という答えが返ってきた
さっそく教えてもらう秋人だったが、長崎がタダで教えるなんてことはない事にその時は気付かなかった
「正解!よくできたな、御城」
長崎に教えてもらった答えが見事正解し、秋人は長崎を少し見直した
やっぱ、不良だからとか関係ないもんなんだなー・・・
当の本人はヒントと答えを教えて、とっとと屋上に戻ってしまった
「あいつも良いところがあるんだな♪」
長崎は屋上に戻る前に振り返って
「放課後、資料室で待ってろよ」
と言い残した
秋人はそれを不審にも思わずに素直に誰もいない教室で待っていた
ガラっ
教室の扉が引かれて長崎が入ってきた
「あ、長崎!今日はありがとうな、助かったよ」
「そうか」
笑って迎えた秋人は、長崎と手に持った紙袋を見た瞬間。背中になにか寒いものを感じた
なんだこれ・・・?
激っしく!嫌な予感がするんだが・・・
「え、なんだ!?なにするんだ長崎!?」
近づいてきた長崎は秋人を資料の上に押し倒し、手に持っていた紙袋の中から何かを取り出した
「何かだって?ナニに決まってんだろうが、そんなの。さっき仲間にいい物を貰ったから使ってやるよ」
長崎は手に持ったグロテスクなものを持ってにっと口の端をあげて笑った
「ちょっ待て長崎っ!あぁっ・・・」
「お礼とやらも含めて可愛がってやるからな。頑張れよ」
が、頑張れるかぁぁーー!!!!
抵抗も空しく、長崎の良いようにされて気絶してしまった秋人は、そのまま長崎の家にお持ち帰りされ、また食べられてしまうのであった