FEEL

□車両危険地帯!?
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チャラッチャチャララッチャ、チャン



「ぷはははっ!あ、ありえないだろっ由宇、今の落ち方っ!!」

「ちょっとっ!そこまで普通笑うっ!?」


駅のホールで大爆笑する隣の高校生2人組、もとい秋人と由宇に、隣で次の電車を待っていたリーマンのおじさんは軽く睨みつけてくるがそんなのはお構いなしだ

何で騒いでいるのかというと、電車が来るまでの時間潰しとして、由宇が持ってきた任○堂DSなるもので、赤い帽子をかぶる4・50代のオジサンを動かすゲーム(通称マ○オだ)をしていたからだ

だが、その赤い帽子のオジサンも可哀想に・・・お姫様を助けるどころか、中ボスにもたどり着くことさえできずに、煮えたぎるマグマの中にナ〜イスダイビングッ!

虚しい音色とともにゲームオーバーの文字が画面に表示される

「いや、由宇が動かすマリ○には凄いものがあると思う!いくら水泳が得意な俺でもマグマに飛び込もうなんて」

ぶくっ!と片手で口を押さえて思い出し笑いをすると由宇が俺の腹をおもいっきり殴った


ぐっ!ナイスパンチだ・・・


「ワザとじゃないってーの!今のは少しボタンから指が滑ったんだ!」

きっ!と睨みつけられて慌てて笑いを隠すが、体が震えていては意味がない

「わ、悪かったって。そんなに怒るなよ」

「ふんっ」

再びゲームを始める由宇は、次は必至で迫りくる壁から逃げているようだ


ピンポーン


『2番線の電車は○○駅行きでございます。黄色い線までお下がりください』


「おっ、やっと来た」

強い風と共に開くドアから人が次々と降りてくる

「バイバイ秋人!また明日ここにいてな」

「ほ〜い。由宇も電車の中で痴漢とかに会わねーようにな〜」


「誰がそんなものに会うかっ!!」


ぶらぶらと手を振りながら、電車名物の超満員電車に乗り込む


バタン


ドアはすぐに閉まり、電車が大きく揺れて発車しだすとそこはまるで人間押し寿司状態
なんとか端の比較的開いているスペースに体を滑り込ませはしたものの


あちぃ・・・







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